キムチのきもち

キムチのきもちになって考えてみよう

週報56 引っ越しのストレスを分割統治法で緩和する

終わらない荷ほどき

引っ越した。

新生活の幕開けだ。

しかし、荷ほどきが終わらない。

まだリビングに段ボールが山積みだ。

自分の部屋も解いてない荷物がある。

ひとまず荷ほどきできるものは段ボールから出した。

棚やクローゼットにとりあえず突っ込んだものだから、全く整理されていない。

だが部屋が散らかったままでも、月曜日はやってくる。

今週も仕事は始まる。

荷物だらけの部屋でリモートワークしていると、片付けのことが頭をもたげる。

あれを片付けなきゃ、これを整理しなきゃ、という考えを浮かべたまま一日を過ごす。

退勤するころには体力は半減しており、荷ほどきをする気力は沸かない。

「ダンボールの山が無くなる日は来るのだろうか?」

一向に片付かない部屋を眺めながら、途方に暮れる・・・。

私が引っ越し慣れしていないのもあると思うが、

引っ越し後の片付けが大変すぎて、体力的にも精神的にも割と疲れ果ててしまった。

デカちゃん「困難は分割しちゃいなよ!」

デカちゃん(仏 1596-1650)

昨日夢にデカルトが出てきて、「困難は分割したほうがいいんじゃね?」的なアドバイスをくれた。

引っ越しで体力を使い果たすと、人間は変な夢を見るのだろう。

デカちゃんの言葉をきっかけに、大学の授業で習ったアルゴリズムを思い出した。

分割統治法だ。

引っ越しを分割統治する

ja.wikipedia.org

wikipedia曰く、分割統治法とは

『そのままでは解決できない大きな問題を小さな問題に分割し、その全てを解決することで、最終的に最初の問題全体を解決する』

という手法だ。

(余談だが、大学のレポートでwikipediaなんかを引用した日には、0点を食らうこと必至だ。)

(だが私はもう大学生ではないし、ここは個人のブログなので、趣旨が伝わればよいと思って引用した。)

なるほど、

一見やることが膨大で解決が大変そうな問題も、分割して分割して解決可能なタスクにすればいいのか。

そして、そのタスクを一つ一つ着実に片付けていけば、最終的に大きな問題を解決できる。

ということで、引っ越しの片付けを

  • 引っ越しの片付けをする

みたいな、クソ粗い解像度で見るのではなくて

  • (A) 最低限の生活をできるようにする
  • (B) 最低限リモートで仕事できるようにする
  • (C) 生活エリアを整える
  • (D) 自分の部屋を整える

と分割してみる。

こうやってみると、(A)と(B)が満たされさえすれば、当面の間は困らない。

(C)と(D)は時間をかけて取り組めばいい問題で、今すぐ解決しなくてもいい。

問題を分割して優先度を決めると、今日成し遂げるべき内容がハッキリする。

改めて問題の解決状況を見てみると、

引越し当日の時点で、なんと(A)と(B)はすでにクリアされていたのだ。

つまり、解決したい問題の50%はすでに片付いていたのだ!

困難を分割すると心が楽になる

問題を分割統治すると、精神衛生上かなり良い。

上の引っ越しの例で言えば、

ひとまず(A)と(B)だけクリアしたら「今日は目標達成!」とできるのだ。

分割せずにぼんやりと問題を捉えていると

「ああ、全然終わらない・・・」

「全く進んでなくね?終わるのかこれ?」

と不安や疑念ばかり湧いてくる。

体力的にも疲れているので思考はどんどんマイナスになる。

メンタル的に落ち込んで来たら、問題を漠然と捉えていないか一度疑ってみるべきだろう。

また、大きな問題になるほど、前に進んでいる実感を得にくくなる。

そういうときにも問題を分割することが効果的だ。

プロジェクト進行ではマイルストーンの設定もよくやる。

分割して具体的な基準を明確にすることで、前に進んでいる実感が得やすくなる。

また、いくら焦ったり考えたりしたところで、結局取り組める問題は眼の前の一つだけだ。

であるなら、まず集中して取り組めるレベルまで問題を分解し、

眼の前の一つだけに集中して次々に解決していくのが賢そうだ。

まとめ

ありがとう、デカちゃん☆