終わらない荷ほどき
引っ越した。
新生活の幕開けだ。
しかし、荷ほどきが終わらない。
まだリビングに段ボールが山積みだ。
自分の部屋も解いてない荷物がある。
ひとまず荷ほどきできるものは段ボールから出した。
棚やクローゼットにとりあえず突っ込んだものだから、全く整理されていない。
だが部屋が散らかったままでも、月曜日はやってくる。
今週も仕事は始まる。
荷物だらけの部屋でリモートワークしていると、片付けのことが頭をもたげる。
あれを片付けなきゃ、これを整理しなきゃ、という考えを浮かべたまま一日を過ごす。
退勤するころには体力は半減しており、荷ほどきをする気力は沸かない。
「ダンボールの山が無くなる日は来るのだろうか?」
一向に片付かない部屋を眺めながら、途方に暮れる・・・。
私が引っ越し慣れしていないのもあると思うが、
引っ越し後の片付けが大変すぎて、体力的にも精神的にも割と疲れ果ててしまった。
デカちゃん「困難は分割しちゃいなよ!」

昨日夢にデカルトが出てきて、「困難は分割したほうがいいんじゃね?」的なアドバイスをくれた。
引っ越しで体力を使い果たすと、人間は変な夢を見るのだろう。
デカちゃんの言葉をきっかけに、大学の授業で習ったアルゴリズムを思い出した。
分割統治法だ。
引っ越しを分割統治する
wikipedia曰く、分割統治法とは
『そのままでは解決できない大きな問題を小さな問題に分割し、その全てを解決することで、最終的に最初の問題全体を解決する』
という手法だ。
(余談だが、大学のレポートでwikipediaなんかを引用した日には、0点を食らうこと必至だ。)
(だが私はもう大学生ではないし、ここは個人のブログなので、趣旨が伝わればよいと思って引用した。)
なるほど、
一見やることが膨大で解決が大変そうな問題も、分割して分割して解決可能なタスクにすればいいのか。
そして、そのタスクを一つ一つ着実に片付けていけば、最終的に大きな問題を解決できる。
ということで、引っ越しの片付けを
- 引っ越しの片付けをする
みたいな、クソ粗い解像度で見るのではなくて
- (A) 最低限の生活をできるようにする
- (B) 最低限リモートで仕事できるようにする
- (C) 生活エリアを整える
- (D) 自分の部屋を整える
と分割してみる。
こうやってみると、(A)と(B)が満たされさえすれば、当面の間は困らない。
(C)と(D)は時間をかけて取り組めばいい問題で、今すぐ解決しなくてもいい。
問題を分割して優先度を決めると、今日成し遂げるべき内容がハッキリする。
改めて問題の解決状況を見てみると、
引越し当日の時点で、なんと(A)と(B)はすでにクリアされていたのだ。
つまり、解決したい問題の50%はすでに片付いていたのだ!
困難を分割すると心が楽になる
問題を分割統治すると、精神衛生上かなり良い。
上の引っ越しの例で言えば、
ひとまず(A)と(B)だけクリアしたら「今日は目標達成!」とできるのだ。
分割せずにぼんやりと問題を捉えていると
「ああ、全然終わらない・・・」
「全く進んでなくね?終わるのかこれ?」
と不安や疑念ばかり湧いてくる。
体力的にも疲れているので思考はどんどんマイナスになる。
メンタル的に落ち込んで来たら、問題を漠然と捉えていないか一度疑ってみるべきだろう。
また、大きな問題になるほど、前に進んでいる実感を得にくくなる。
そういうときにも問題を分割することが効果的だ。
プロジェクト進行ではマイルストーンの設定もよくやる。
分割して具体的な基準を明確にすることで、前に進んでいる実感が得やすくなる。
また、いくら焦ったり考えたりしたところで、結局取り組める問題は眼の前の一つだけだ。
であるなら、まず集中して取り組めるレベルまで問題を分解し、
眼の前の一つだけに集中して次々に解決していくのが賢そうだ。
まとめ
ありがとう、デカちゃん☆




